なぜ今さらバージョン2.xxなのか?

 Windows 2000/XPなど、主流OSがユニコードで動作する時代となり、旧来のWindows 95/98/Meで動作するANSIベースのアプリケーションでは何かと不具合が出てきました。たとえば、ファイル名に使える文字も増えましたが、ANSIベースのアプリケーションでは、増えた文字を使ったファイルを開くことすら出来ません。メモ帳でも扱える文字が増えましたが、ANSIベースのテキストエディタで編集すると、使えない文字がすべて失われてしまいます(ユニコードの文書をANSIに変換して扱うということは、ANSIに変換できない文字を破棄するということです)。旧版の真魚も、そのようなテキストエディタの一つです。新しい真魚は、エディタエンジンを新たに作成し、テキストデータをユニコードで扱うようになりました。見た目はあまり変わっていませんが、バージョン2.xxはバージョン1.xxとは完全に別物です。

ユニコードって何?

 世界各国のパソコンで文字を扱う規格がバラバラだと、文字化けが発生します。そのバラバラな規格を統一したのがユニコードです。世界各国の文字が混在するテキストの編集が可能です。旧来のシフトJISではカバーされていない難しい漢字なども使用できます。

ユニコードに完全対応したのか?

 内部データをユニコードで持つようになったので、多言語混在のテキストでもデータが失われることはありません(たぶん)。しかし、日本語特有の概念を強く取り入れていて、外国語の編集にはあまり向いていません。特に右から左に読む中東方面の言語や、複数の文字を組み合わせて表記するインド方面の言語には全く向いていません。

 なお、表示できる文字は使用するフォントに依存するので、ユニコード対応のフォントが必要です。

対応フォントが見つからない!

 Windows XPでは、MS UI GothicやTahomaを指定すると、より多くの文字を表示できます。どちらもプロポーショナルフォントです。

 ユニコード対応の等幅フォントはあまり見かけませんが、非対応のフォントに各国語のフォントを混ぜてしまえばいいわけです。例えば、0とOの区別が容易で、\記号がバックスラッシュで表示されるということで、私はOsaka-等幅を真魚に使っています。これにMSゴシックの外字と外国語フォントを混ぜて、足りない文字を補っています。レジストリ操作で危険を伴うので詳しくは書きませんが、GoogleでFontLinkを検索すればやり方の書いてあるサイトがたくさん見つかるはずです。

上記フォントをリンクさせたレジストリデータ
"Osaka-等幅"=hex(7):4d,00,53,00,47,00,4f,00,54,00,48,00,49,00,43,\
00,2e,00,54,00,54,00,43,00,2c,00,4d,00,53,00,20,00,47,00,6f,00,74,\
00,68,00,69,00,63,00,00,00,53,00,69,00,6d,00,53,00,75,00,6e,00,2e,\
00,54,00,54,00,43,00,2c,00,4e,00,53,00,69,00,6d,00,53,00,75,00,6e,\
00,00,00,67,00,75,00,6c,00,69,00,6d,00,2e,00,74,00,74,00,63,00,2c,\
00,67,00,75,00,6c,00,69,00,6d,00,63,00,68,00,65,00,00,00,6d,00,69,\
00,6e,00,67,00,6c,00,69,00,75,00,2e,00,74,00,74,00,63,00,2c,00,4d,\
00,69,00,6e,00,67,00,4c,00,69,00,55,00,00,00,00,00

等幅で使える外国語フォント
簡体字中国語 SimSun.ttc,NSimSun
繁体字中国語 MingLiU.ttc,MingLiU
ハングル語 Gulim.ttc,GulimCheまたはDotumChe